2. パリ蚤の市ディスプレイのワザ


学生時代、店舗ディスプレイの勉強をしていました。
ですから今でも、街へ行くとショップのディスプレイには、なんとなく目が向くのですが
素朴な景色が抜群に美しいスイス、残念ながら、都会のディスプレイはイマイチなんです。
高級ブティックでも「えっ!?」って首をかしげてしまうウィンドウが結構あります。

その点、さすがパリ。
隣の国でもスイスとは、ちょっと様子が違います。

もちろん街には、デパートやシッョプなど、素敵なディスプレイが至る所に溢れていましたが
何より驚いたのは、蚤の市。

だってね。
公園広場で一日だけ開かれる、青空市のお店だというのに
そのディスプレイのセンスと言ったら溜息ものなんです。
一見乱雑にも見えるけれど、実は空間や色・バランスなどが見事に測られているのです。
きっと長年培われてきたセンスとワザなのでしょうね。




棚に飾られたグラスに赤いスグリの実。
ナチュラルだけれど、とても洗練された印象。
使い込まれた机と、緑のイスの組み合わせが素敵です。
ブリキ缶に、ざっくり放り込まれた花。
子供用の机とイス、小ちゃくてかわいい! たくさんのガラスのポットが、木枠のケースに
ただ積まれただけなのに…。
ここはパリの「花市」
うーん、「粋」を感じさせるディスプレイ!  「混沌。」
ひとつひとつが個性的なのに、こんな風に集結させても
ちゃんとまとまって見せる所が、凄いワザ。
歩き疲れて、コーヒータイム。


▲BROCANTE